エネファーム

燃料電池とコージェネレーションの仕組みを利用した家庭用燃料電池コージェネレーションシステムのことをエネファームと言います。燃料電池もコージェネ-ションも知名度はさほどありませんが、エネファームという言葉はある程度知られています。それでは、エネファームとは一体どのような設備なのでしょうか。

特徴

繰り返しになってしまいますが、エネファームの特徴は燃料電池とコージェネレーションを組み合わせて活用しているという点です。両方の仕組みを取り入れることによって、電気代削減や非常用の発電などに役立つ設備となっています。

燃料電池は水素と酸素の化学反応で発電を行う電池のことで、コージェネレーションは発電時に発生する熱を給湯などに利用する仕組みのことを意味します。つまり、エネファームは発電と給湯を同時に行うことができる設備と言うことができます。

自分で発電できるため節電になるのはもちろんのこと、給湯までできてしまうため、更に電気代を削減できます。また、エネファームに必要な水素はガス(都市ガス・プロパンガス共に可)から製造するため、電力供給が途絶えてもガスの供給があれば作動できます。ですので、非常用電源としても役に立つのです。

今後の課題

ここまでお読み頂くと、家庭用燃料電池コージェネレーションシステムのエネファームがとても素晴らしい設備であると思われるのではないでしょうか。確かにその性能や機能は素晴らしいのですが、コストの問題が重くのしかかっているため、まだ完全に普及しているとは言い難い状況です。

エネファームが誕生した2009年初頭の販売額は約350万円でした。現在の最安値モデルが約200万円ですので、当時と比較すると150万円も安くなっています。メーカーの努力で低価格化が進み、国や自治体の補助金制度も利用可能ではありますが、それでもまだ自動車を買えてしまうような価格ではあります。

ただ、東京ガスを始めとした一部の事業者は、将来的に100万円を切るエネファームの開発を計画しているため、これから更にコストパフォーマンスの高い新型エネファームの登場が期待されています。

メーカー比較

ガスを使用することから、特にガス事業者が広報活動に力を入れていますが、実際に製造を行っているのは主に以下の3つのメーカーです。いずれのメーカーも有名企業ですので、エネファーム以外の分野でよくご存じなのではないでしょうか。ロゴをクリックするとメーカー公式サイトの商品紹介ページへ飛びます。

メーカー 解説
パナソニックのエネファーム パナソニックでは社内分社のアプライアンス社でエネファームの製造を行っています。既に複数回のモデルチェンジが発表されていて、現時点ではエネファームの価格を200万円以下に抑えている唯一の企業です。
東芝燃料電池システムのエネファーム 東芝では子会社の東芝燃料電池システム社でエネファームの製造を行っています。パナソニックやJX日鉱日石エネルギーと比べると公式サイト上の情報が少なめですが、機能も性能も充実しています。
JX日鉱日石エネルギーのエネファーム JX日鉱日石エネルギーもエネファーム製造の大手です。正式な社名だとあまり聞き慣れないかもしれませんが、全国各地でカーライフサポート事業を展開しているENEOS(エネオス)を運営している企業です。

燃料電池.net

家庭用燃料電池コージェネレーションシステムであるエネファームの解説をさせて頂きました。基本的な内容が中心でそれほど詳しい解説ではありませんが、何かの参考にして頂ければと思います。なお、より詳しい解説は「燃料電池.net」という当サイトの姉妹サイトにてご覧頂けますので、よろしければご参照ください。