スマートシティ

地域単位でエネルギーや社会インフラの次世代型管理を行っている都市のことをスマートシティと言います。再生可能エネルギーやエコカーなどの活用で低炭素化を実現したり、都市交通やIT基盤などを最適化することでその地に住む人々の生活の質の向上を目指します。まだ研究段階ですが、大都市の未来の形とも言えそうです。

実証研究

2009年に経済産業省が「次世代エネルギー・社会システム協議会」を設置し、そこで実証研究のエリアを公募しました。公募には全部で20の都市が参加し、その中から選ばれたのが次の4都市です。いずれの都市も人口や経済規模の大きな大都市となっていて、次世代型のエネルギーや社会インフラの実証研究を行っています。

仕組み

スマートシティの仕組み

スマートシティの仕組みNo2
(2枚のイラストの出典:経済産業省

スマートシティの仕組みは複雑ですので、言葉の解説よりもイラストをご覧頂いた方が理解しやすいかと思います。上のイラストのCEMSと舌のイラストのエネルギーマネジメントシステムが同じものと考えて頂くと、より分かりやすいでしょうか。

戸建てや集合住宅などといった各家庭にHEMSを、ビルやホテルなどといった商業施設にBEMSを、そして工場にFEMSを導入し、また前述の各施設にスマートメーターも導入します。これでCEMSの機能を果たすことができるようになり、地域全体のエネルギー最適化が可能となるという仕組みです。

また、スマートハウスやスマートビルのようにエネルギー最適化だけでは終わりません。冒頭でも触れましたが、交通インフラやIT基盤なども整える必要があります。

なお、上のイラストに登場するエネルギー関連の専門用語に関しては、以下の各ページで解説を行っておりますので、併せてお読み頂ければと思います。

メリット

既存の都市をスマートシティにすることのメリットはたくさんありますが、やはり地域全体でエネルギーの管理を行えるという点が最大のメリットでしょう。デマンドレスポンスによる需給の調整が可能であるほか、太陽光発電や燃料電池などの分散型電源を導入することで、地域的な停電を防ぐことも可能となります。

デメリット

デメリットと言えるような点はないのですが、これからの課題や問題点はあります。それは「時間」と「コスト」です。全ての建物にHEMSやスマートメーター等を導入するには長い時間と大きなコストが必要となります。他のエネルギー関連設備やシステムに関しても同様のことが言え、実現へのハードルは低くはありません。