分散型電源

地球温暖化や資源枯渇の観点から再生可能エネルギーが注目を浴びていますが、電力の需給という視点から分散型電源という考え方も注目されるようになりました。現状ではまだ従来のような火力発電や水力発電などといった集中型電源が主流であるものの、分散型電源もじわりじわりと広がりつつあります。

特徴

集中型電源の仕組み
(出典:東京電力

分散型電源の特徴は「一般住宅やビルの中、もしくは電力の大消費地近辺で発電を行うこと」と「小規模な発電設備であること」の2点が代表的です。上のイラストの通り、建物に導入されているコージェネレーションシステムや太陽光発電システム、大消費地近くの風力発電やメガソーラーなどが対象となっています。

太陽光発電も風力発電も再生可能エネルギーを用いた発電で、固定価格買取制度の対象となっていることから、既に広く一般にも知られている設備ですが、まだあまり知られていないものの注目を集めているのがコージェネレーションシステムです。

横文字で難しく感じるかもしれませんが、コージェネレーションシステムとは発電時に発生する廃熱を有効活用する仕組みのことを言います。熱の使い道は様々で、給湯に使われることもあれば、冷暖房に使われることもあります。

工場やビルや発電所などに導入されている比較的規模の大きなコージェネレーションシステムは主にガスエンジンやガスタービンで発電を行い、一般住宅に導入されている小型のものは燃料電池を用いて発電を行っています。ちなみに、この家庭用のシステムは「エネファーム」というブランド名で販売されています。

メリット・利点

それでは分散型電源のメリットとはいったい何なのでしょうか。細かく挙げるときりがありませんが、重要なポイントだけ箇条書きでお伝えしたいと思います。

  • 各家庭やビルの電気料金の削減が可能
  • 電力消費地で発電を行うため、送電ロスが極めて少ない
  • コージェネレーションシステムのように熱も有効に使える
  • 災害などに起因する広域な停電が発生しても、非常用電源として活躍できる
  • 地域の電力供給安定化が見込める(集中型電源に事故が起きても自家発電できる)

デメリット・問題点

普及が進みつつあるとは言っても、メリットばかりという訳ではありません。デメリットや検討の余地がある問題点などもまだ残されています。

  • 集中型電源と比べると発電効率は落ちる
  • 発電した電力の質が良くない可能性がある
  • 人口の多い場所で事故が起きた場合のリスクが大きい
  • 補助金制度があるとはいえ、設備の導入にかなりの費用がかかる

発電設備ごとのメリットとデメリット

こちらのページでは太陽光発電システムやコージェネレーションシステムなどといった設備が登場しましたが、各設備についての詳細な解説ページも用意しております。よろしければ併せてご参照ください。